こんにちは。 宇和島市三間町の書道教室、 書の美沼松浦です。
いつもブログを読んでくださるみなさま、本当にありがとうございます。
字をもっときれいに書きたい!と思ったとき
ただやみくもに練習するだけではなかなか思うような成果が出ません。
なぜでしょう?
字の上達には「情報」・「実践」・「添削」の3つの柱が欠かせないのです。
この三本柱は、ちょうど料理でいうと
• レシピ(情報)
• 実際に作ってみる(応用)
• プロに味見してもらう(添削)
のようなもの。
どれか一つ欠けても、満足いく料理(=美しい文字)の完成はむずかしい😞
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。
【情報】正しい知識が「道しるべ」になる
まずは「情報」。
字の形や書き方を正しく知ることは、旅に地図を持って出かけるようなものです。
情報源はさまざまですが
・本屋にある美文字の練習帳
・書道教室のお手本
・インターネットで配信されている動画や記事
↑この3つは最も手に入れるのが簡単で、身近な「情報」ですね。
知識を持っていれば、「ああ、この字はこういうふうに書くと美しいのか!」と気づけるようになります。
逆に情報がなければ、自己流で道を外れてしまうことも多いのです。
【実践】行動してこそ「身につく」
次に必要なのが「実践」。
知識を得ただけで上達できるのならば、世の中きっと美文字だらけ!
でも現実は、頭でわかっても手がついてこない。だからこそ練習が必要です。
実践の工夫はいろいろ。
・同じ字を10回書いてみる
・漢字練習や手紙などに応用してみる
・ 練習ノートを作り「昨日の自分」と比べる
こうして「情報」を「実践」に移すと、少しずつ字の形が体に染み込んでいきます。
筋トレの動画を見ているだけでは腹筋は割れない、字も同じ🤣
行動に移さなければ、上達は決して訪れません。
ただし、ここで一つ落とし穴が・・・!
自主練習は自由度が高いため「今日は後でいいか」と後回しにしてしまいがち。
そこで役立つのが書道教室の存在。
教室に通うと、課題や提出期限があるため、ゆるやかに強制力が働きます。
このいい意味での「約束ごと」が、練習を継続する原動力になるのです✨
“練習せざるを得ない環境”があることは、不自由なことではなく方法の一つなのです。
【添削】第三者の目で「新しい気づき」を得る
そして最後に、3本柱の仕上げは「添削」。
自分のクセは、自分ではなかなか気がつけないもの。
例えば、線を長く書きすぎていたAさんと、線が曲がってしまったBさんがいるとしましょう。
ふたりとも自分の字のどこかがおかしいとは気付けても
「ここがこうおかしい」とまでは分からないことがよくあります。
Aさんは「線を短く」すると良くなるし
Bさんは「線の向きを変える」と良くなるはず。
講師からの一言は、練習の質をぐっと引き上げてくれます。
人によって気をつけた方が良いポイントが異なりますので、的確にクセを見抜いて知らせてくれる第三者の目は重要です。
添削は、自己流で固まった字をほどき、自分の字をさらに磨くためのショートカット。
たった数ミリ太さや長さを変えるだけで字が見違えることもたくさんあります。
書道教室を選ぶときはマンツーマンの教室とまではいかなくとも
大衆に向けてではなく「あなた」に向けてきちんと添削の時間を作ってくれる教室を選びましょう。
先生のところに生徒が作品を持っていき、添削を受ける教室が一般的ですが
書の美沼は、先生の方がひとりずつ生徒席を巡回する、先生回転スタイル。
体力的にはハードですが、大人とも子どもとも必ずマンツーマンになる時間を設けています。
三本柱がそろうと「成長のサイクル」が回り出す
字の上達は
1. 情報(正しい形を知る)
2. 実践(実際に書いてみる)
3. 添削(客観的なアドバイスを受ける)
この3つがぐるぐる回ることで、雪だるま式に伸びていきます。
逆に、どれか一つでも欠けると……
• 情報だけ → 見て満足して動かない
• 実践だけ → なかなか一人ではできない
• 添削だけ → 直されても基礎がないので混乱するという具合に、成長が止まってしまいます。
まとめ:三本柱で「楽しく、確実に」上達
字をきれいに書けるようになるのは、特別な才能は必要ありません。
どの書道家・指導者も
情報を集めて → 実践して → 添削を受ける。
ほとんど例外なくこの3つのサイクルを回しながら一歩ずつ上達してきたと思いますし
字が上手になるための近道かなと思います。
字は、一生つきあっていく大切な相棒。
せっかくなら、少しずつでも「昨日より今日、今日より明日」と磨いていきたいものですね。
投稿者プロフィール

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書道教室書の美沼主宰。
書道以外の趣味は、旅行・筋トレ・ファスティング。
webデザインも勉強中。
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